渋谷ってコワい街って話。
※注意喚起のお話になります。
わたしが、同期と渋谷の街に繰り出したときの話になります。
街を歩いていると、2人組の男性に声を掛けられました。
「ねぇ、ちょっと1杯だけ飲まない?」と。
季節は冬、時間は午前3時。
寒かった同期は「いいですよ」と言って男の誘いに乗りました。
わたしは、正直、顔も格好良くなく、身長も高くなく、おじさんだった為全然乗り気じゃない。
同期もただ風のない所へ行きたかったんだと思います。
まぁ、「何食べたい?」「焼き鳥食べたい」みたいな会話をしながら、歩いていると、「お兄さんたち〜!」との声。
そう、キャッチです。
「お兄さんたち、何をお探しですか?」とキャッチのお兄さんが聞くと、さっき歩きながら聞いた情報から、男性の一人が「焼き鳥を探してるんですけど。」と答えました。
「飲み放題で○○円なんですけど、いかがですか?」と言ったところへすかさず「飲み放題いらないです。」と言う同期。
まぁ、飲んでたわたしたちはもういらなかったですよね。
「じゃあ単品から10%オフでどうですか?」と違う提案をしたキャッチのお兄さんに「もう一声!」と男性の片割れ。
「じゃあ、15%オフします。」「店どこですか?」とトントン拍子に進むこの感じ。
まぁ、これは正直どうでもいい。
「こっちです。」とキャッチのお兄さんに案内され、ビルへ入りました。
「まだ3週間前に出来たばかりなんですよ」等と言いながら、エレベーターを待ちました。
「7階に行きます」と言って、7階のボタンを押すキャッチのお兄さん。
こっちが何気なく「7階?」と聞き返すと、「7階です。まだ前のお店から看板変わって無いんですけどね」とキャッチのお兄さん。
酔ってないけど、お酒は飲んでたからかその事に何も違和感を感じなかったけど、今思えば、新店舗なのに看板が変わってないのは可笑しかった。
チンッとエレベーターも7階に着き、「こっちです」と案内されるととてもメルヘンチックな外装のお店に着きました。
外観は『インスタ映え!女子が好きなスウィーツを食べよう!』って感じ(伝わりにくさ100%)。
怪しさ満点で皆一瞬止まって「何のお店ですか?」って聞いてしまいました。
「居酒屋とカラオケが併設されてる感じですね」と店員さん。
この外観からか慣れているんでしょうね。
わたしたちの口からは「へぇ〜」しか出てこなかったです。
わたしは怪しさを抱きつつも、話を進める店員と男性。
カラオケもあるって聞いてカラオケのある部屋にするか迷い始めた様子でした。
「カラオケある部屋にしよう。」とか言う男性。また値段交渉始めました。
そこへすかさず「別にカラオケ歌わない。」とわたしの同期が言いました。
「らしいんで、いりません。」とお断りして、居酒屋の個室へ案内して貰いました。
因みに、カラオケだと部屋料金が前払いでした。
席は簡易的な個室。
壁は破れていて昔の呼び鈴か使えなくなったので紙ガムテープで留めてあって稲川淳二感満載、その癖ティンカーベルの壁掛けがあるし、外国人女性の壁掛けもある。でも、個室の扉は和風、って言うコンセプトが一切分からない部屋。
メニューを開くと、店舗入り口のメルヘンな雰囲気のメニューは一切ない。メニューもかなり少ない。
お酒を頼むとお店が全然混んでないからかすんなりと出てきました。
乾杯をして、一口みんな飲みます。
うん、美味しくない。
頼んだつくね、ねぎま、鶏皮も食べるけど、普通に美味しくない。
居酒屋の癖にこんなに美味しくないかって感じ。
美味しくないなら美味しくないでもっと値段考えてくれ、みたいなお味でした。
まぁ、食事も飲み物も美味しくないので、会話スタート。
「めっちゃ暖かそうなコート着てるね。脱がないの?」と同期に聞く男性。
「寒いんですよね。」と同期。
「マッサージしてあげるよ。手貸して。」と言って同期が手を出すとマッサージを始めました。
まぁ普通にこうやって気持ち悪い人いるよね。
「手は冷たくないね。末端冷え性じゃないんだ。」と言うと、「さっきホットドリンク飲んでたからじゃ無いですかね」とか適当に答える同期。
するとそこへLINE電話の音が個室に鳴り響きました。
「あ、わたしだ。ちょっとすいません。」と席を外す同期です。
まぁ、普通にぼーっとしていたわたしに会話の標的が移動しました。
「名前は?」「普段どんな仕事してるの?」「OLって何するの?」「どんなデートが好き?」みたいな当たり障りない会話。
そんな会話をしてると激しく尿意。
「ちょっとトイレ行ってきます。」と言って席を外しました。
この時はまだ同期は電話中です。
トイレに行くと、2つ個室がありました。
でも、一箇所は現在清掃中。
「入っても大丈夫ですか?」と声を掛けてトイレに入ります。
ところが、鍵が閉まらない。全然鍵が閉まらない。
全然上手く鍵が金具に引っ掛からず、閉まりませんでした。
でも、何度かガチャガチャやっているとなんとか閉まる鍵。
でも、その鍵への安心感は一切無くて扉を押さえながらトイレに入りました。
トイレから戻ってまた会話。
同期はちっとも戻ってきません。
まぁ、適当に聞かれたことに対して返事してこっちも質問してみたいなのをしている内に同期も戻って来て、今日の同期の鉄板ネタ『数ヶ月前に付き合ってたクズ彼氏と相席屋で会った話』をし始めました。
それに関しては本当にわたしはぼーっとしてるだけ。
完全に聞き役に徹してました。
まぁそんなこんなで会話してるとみんな段々とうとうとしてきます。
そして、みんな完全に睡眠へ落ちました(わたし以外)。
飲み屋とかで一切眠くならないわたし。
普通にLINE漫画で今日の無料更新分とか読んでました(pixiv見てたらめっちゃ良き吸血鬼を発見した)。
飲んだら尿意催しやすくなるタイプなので、再度尿意が。
みんな寝てるし、ってことでさらーっとトイレヘ。
さっき鍵の掛かりが悪かったからもう一個の個室に入ろうと思ったけど、入ると普通に鍵が掛からない。
普通にフックを引っ掛ける所がない。
仕方なく、さっきの個室へ入りました。
すると何人かの女性が入ってきます。
まぁもう一方の個室に入った様子。
しかし、残りの女性が「こっち開いてるじゃん」と言って、扉を引く。
やっぱりあの少しの引っ掛かりだと直ぐに外れるフック。
扉が開きました。
しかし、きっとそうなると予想していたわたしは、まじで懇親のガードで10cm開いたらすぐ様閉めました。
そしたら、相手も気付いたようで直ぐに「あ、すいません。」って分かってくれました。
しかし、鍵はもう引っ掛かりませんでした。
トイレを流して扉を開けると女子3人いました。
しかも、今時女子って感じの風貌だから普通にビビってました。
「さっきはすいません。」「あ、いえいえ。」みたいな当たり障りのない会話。
手洗うのも気不味いから早く出たいって気持ちしかないわたし。
すると突然の3人組の女の子の一人が「ここのお店ってやばくないですか?」って話し掛けてきました。
え、話掛ける?!そう言うタイプ?!とか普通に思った。
でも、話し掛けられたら無視出来ないし、って思ってお店の話かな、とか脳天気なわたしは「鍵の掛かりが悪いしやばいですよね」って返したけど、そう言うことじゃなかったらしい。
「お姉さんどこに居ますか?」と1番カラコンの色素が薄い女が聞いてきました。
「普通に居酒屋の方ですよ。」
「居酒屋の方とかあるんですか?」
「ここ、居酒屋とカラオケが併設されてるみたいで。」
「あ、そうなんですね。わたしたち、下のキャッチのお兄さんに声を掛けられてここに来たんですけど、カラオケで来たらもう部屋の中に男の人が3人いたんですよ。」
ちょっと理解が追いつかなくて、what?
「1番奥の部屋なんですけど、スーツの男3人が居たんですよね。それで、これはやばいと思ってトイレに逃げたんですけど。」
前髪ぱっつんの黒髪ストレートが「しかも、正直、わたしたち未成年なんですよね」と。
わたしは「え、やばくないですか?」とか語彙力が欠如した返事しか出来ませんでした。
「やっぱやばいですよね。ヤられて終わりますよね」
「ヤられて終わると思う。」
ヤられて終わると思う。
『やっぱり逃げよう』と女の子たちの中で何かが解決した様子。
「ありがとうございます!お姉さんも楽しんで下さい!」と言う、色素薄いカラコンの女の子。
「まぁ楽しくないけどね…。頑張って逃げてね」と言ってトイレから出るわたし。
出た瞬間トイレに向かって歩いていくスーツ3人組を見かけたのでわたしは"こいつらか…"と思いました。
わたしは、その女の子たちが逃げられるように手伝いたかったけど、何を手伝えばいいのかも分からなくて、少しだけ個室の扉を開けておいて女の子たちが出てくるのを待ちます。
しかし、待っても待っても出てこない。
大丈夫かな、って思って居たら、サササーッと忍び足で女の子たちが出てきました。
「ありがとうございました」やペコッとお辞儀する女の子たち。
無事に逃げれたようでわたしも普通に安心しました。
しかも、ちゃんとお礼言える良い子達じゃん…とおばさんは嬉しく思いましたね。
女の子たちが逃げ出した数分後、キャッチのお兄さんらしき人が「また、3人組捕まえてこないとだよ」とかぶつくさ誰かと話しながらお店を出て行きます。
そこで、ハテナがいっぱい。
もしかして、キャッチのお兄さんとあの3人組はグル…?と思ってお店のことをめっちゃ検索掛けました。
3週間前にオープンとか言ってたよなぁとか思ったけど、普通にネットにはそんな情報はどこにも一切記載されていませんでした。
でも、ここの前の店舗へ行った人のブログが出てきた。詐欺にあったぞ、と。
わたしは今のこのお店はなんて言う名前なんだろうと思って、注文するタブレットを『トップに戻る』にしても、トップに戻りません。
トップがメニュー表になっていました。
トイレになら書いてあるかも、と思ってトイレに行っても一切貼り紙なんかはありません。
少しの知識だけでも分かる。普通ならタブレットのトップには店名とおすすめ商品が記載されていたり、トイレには貼り紙がしてあることを。
本当にここは何なんだろうと恐くなりました。
早くお店を出たい、だけどみんな寝てる。
出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい。
そこで、冷静になろうと日常であるpixivを見るわたし。
うん、いい漫画を見つけて少し落ち着きました。
そうこうしてる間に、4時半に同期が起床。
「お店出る?」と言われて高速に頷き、無事にこの怪しいお店を出ることが出来ました。
普通に考えたら、看板が変えてないなんて怪しい、オープンしたばっかりなのにトイレの扉が閉まらないのも怪しい、個室のコンセプトがブレブレなのも怪しい。
キャッチとグルになって、普通に男性の居る部屋に女性(しかも未成年)を通すお店があるよって話でした。
まぁ、未成年がそんな時間に出歩くなよって感じなんだけど、それは置いといて下さい。
キャッチとグルになってるから、普通に3週間前にオープンとか嘘なんだろうなぁって思います。
渋谷のちとせ会館7階 Tinker Bell in Wonderland と 竜宮の囲 って看板があるところに気を付けてください。
https://s.tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13157704/top_amp/
- ジャンル:居酒屋
- 住所: 渋谷区宇田川町13-8 ちとせ会館 7F-A
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お店自体には看板はないけど、行けば分かります。
はぁ、渋谷って恐ろしい街過ぎる。